大損要注意!任意整理をする前に認識しておくべきこと

こんにちは!弁護士キャリア31年、かなえ国際法律事務所の杉山です。

今回は「任意整理をする前に認識しておくべきこと」というテーマでお話しします。

今日は借金問題に悩む皆さんにとって非常に重要な手続きである「任意整理」についてお話しします。

任意整理は、多重債務に陥ってしまった場合に、法的手続きではなく、債権者と直接交渉して返済条件を見直す方法です。

しかし、初めてこの手続きを考える方にとっては、不安や疑問が多いでしょう。

今回の記事では、任意整理を始める前に知っておくべき基本的な情報や注意点について、現役の弁護士である私、杉山が丁寧に解説していきます。

今回の記事を通じて、皆さんが任意整理に関する正しい知識を身につけ、不安を解消し、借金問題の解決に向けて一歩踏み出すお手伝いができれば幸いです。

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任意整理とは

任意整理とは、債務者と債権者が話し合い、将来利息のカットや長期の分割払いを取り決めて、借金問題を解決する手段です。

債務者が直接交渉するのではなく、弁護士や司法書士が代わりに交渉を行います。

任意整理は、債権者との和解交渉により返済計画を立て、借金を完済するのが目的です。

任意整理の手続きは、まず弁護士や司法書士に依頼し、債務の状況を把握します。

その後、債権者に対して交渉を開始し、将来の利息のカットや返済期間の延長などの条件を取り決めます。

これにより、無理のない返済計画を立て、債務者の生活再建が可能となります。

任意整理は、個々の状況に応じた柔軟な対応が可能であり、自己破産や個人再生とは異なるメリットがあります。

自己破産は、裁判所に申立てを行い、全ての借金を免除してもらう手続きです。

ただし、資産を手放す必要がある場合や、一定の職業制限が生じる場合があり、信用情報に重大な傷がつくため、新たな借り入れが難しくなります。

一方、個人再生は、裁判所を通じて借金を大幅に減額し、残りの借金を3年から5年の期間で返済する計画を立てる手続きです。

自己破産と異なり、住宅ローン特則を利用すれば自宅を手放さずに済む場合がありますが、裁判所を介するため手続きが複雑で時間がかかるケースもあります。

任意整理は、これらの手続きとは異なり、裁判所を介さずに債権者と直接交渉するため、比較的迅速に解決できるのが特徴です。

また、特定の債権者を対象にできるため、柔軟な返済計画を立てやすい点が大きなメリットです。

ただし、将来利息のカットや返済期間の延長を目指すため、債権者の合意が必要となります。

任意整理が与える影響

任意整理を始めると信用情報機関に「事故情報」が記録されるため、生活への影響が生じます。

これが「ブラックリストに載る」という状態です。

新たなクレジットカードやローンの利用は制限されますが、完済後約5年で事故情報は消去され、新たな借入れが可能となります。

ここでは、任意整理が与える生活への影響について解説します。

新たな借入れができなくなる

任意整理を開始すると、信用情報機関のデータベースに「事故情報」が掲載され、新たなクレジットカードの作成やローンの借入れが数年間できなくなります。

この借入れができなくなる期間は、一般に完済してから約5年間とされています。

期間中は、高価品の分割払いでの購入も難しくなり、たとえば、車や家のローンなども組めなくなるため、注意が必要です。

任意整理を始めると、生活の中でいくつかの制限を受けますが、これらの制限は一時的なものです。

たとえば、任意整理を完了してから5年が経過すれば、信用情報から事故情報が消去され、再びクレジットカードやローンを利用できるようになります。

このように、任意整理は一時的なデメリットはあるものの、長期的には生活を立て直すための大きな力となるため、困った場合は積極的に利用しましょう。

直前ローンによる任意整理の失敗

任意整理が始まると、新たなローンや借入れができなくなるため、任意整理直前に高価品をローンで購入しようと考える方がいます。

確かに、任意整理が始める前であれば、ローンを組むのは可能ですが、その場合は、購入したローン会社を任意整理の対象から外しておきましょう。

直前ローンを行う場合は、任意整理の対象から外さないと、ローン会社側からすると「やられた」と感じ、悪い印象を与えてしまうため、任意整理が失敗するリスクがあります。

任意整理は債権者との信頼関係が重要です。

高価品を購入する場合も同様に、任意整理前の買い物については、事前にしっかりと計画を立てましょう。

物品の引き上げ

自動車などのローンがある場合、その物品はローン会社が所有権を保持しているため、任意整理を開始すると引き上げられることがあります。

「引き上げ」とは、特定の状況下でローンやリース契約の対象物が返還されることを指します。

具体的には、任意整理や自己破産などの債務整理手続きを行う場合に、債権者が所有権を保持している物品(例えば自動車や高価な家電製品)を取り戻す行為を指します。

引き上げを防ぐためには、ローン会社を任意整理の対象から外すのが必要です。

引き上げられる物品としては、自動車のほか、パソコンや高級家電品も含まれます。

これらの物品はローン契約により所有権が留保されているため、任意整理を開始すると回収される可能性があります。

特に自動車は生活必需品であるため、引き上げられると生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。

また、高価なスマートフォンや家電製品も同様に、任意整理の影響を受けないように注意が必要です。

転居が決まっている

任意整理を開始すると保証会社の審査が通らない場合があり、希望する物件を借りられなくなる可能性があります。

保証会社の審査が通らないことを避けるため、事前に転居を済ませるのをおすすめします。

すでに転居が決まっている場合は、任意整理を開始する前に転居する方が良い場合があるため、任意整理のタイミングに注意しましょう。

任意整理でよくある誤解

任意整理に関する誤解や不安を解消するために、以下のポイントを確認しましょう。

銀行預金口座が作れない

任意整理をしても新たに銀行預金口座は作れます。

もちろん、キャッシュカードやデビットカードも作れます。

ただし、任意整理の対象となる銀行に借金がある場合、その口座が一時的に凍結される場合があるため、給与振込口座や光熱費の引き落とし口座に影響が出ないようしましょう。

たとえば、銀行に対してカードローンの返済が滞っている場合、その口座が凍結される可能性があります。

しかし、これは全ての銀行で発生するわけではなく、それぞれの銀行の運用によります。

したがって、任意整理を行う際には、どの銀行が対象となるのかを確認し、必要に応じて対策を講じるのが重要です。

事前に、給与振込や光熱費の引き落とし口座を変更しておくことで、任意整理による影響を最小限に抑えられます。

家族に迷惑がかかる

家族が連帯保証人になっていない場合、任意整理を行なっても、家族の信用情報には影響しません。

しかし、家族が連帯保証人になっている場合、その債務は任意整理の対象から外すなどの対策が必要です。

任意整理を行う際に、家族が連帯保証人となっている債務は対象から外すようにしましょう。

任意整理の過程で家族に迷惑をかけないためには、事前に家族とのコミュニケーションをしっかりと行うのが重要です。

また、専門家のアドバイスを受けながら、最適な対策を講じることで、家族への影響を最小限に抑えられます。

家族にバレる

任意整理は家族にバレずに進められます。

弁護士とのやり取りは個人情報が厳守されるため、安心して相談できます。

そのため、家族にバレるのを恐れて任意整理を躊躇する必要はありません。

実際には、多くの人が家族にバレずに任意整理を完了させています。

家族にバレたくない場合、弁護士に事前に相談しておくことで、連絡先を自宅ではなく携帯電話に設定したり、郵送物を弁護士事務所で受け取ったりと配慮してもらえます。

これにより、家族に知られることなく任意整理を進められるため、任意整理を検討している方は、安心して専門家に相談し、必要な手続きを進めましょう。

ネット情報は全て正しい

ネット上には正しい情報もありますが、誤った情報も多く存在します。

信頼できる情報源から情報を得るのが重要であり、専門家に直接相談するのが最も確実です。

ネットの情報を鵜呑みにせず、専門家のアドバイスを受けましょう。

また、もしもネット情報を活用する際には、信頼性の高いサイトや公的機関の情報を参考にするのが重要です。

ネット上には多くの情報が氾濫していますが、全てが正確とは限りません。

特に、任意整理に関する情報は個別のケースによって異なるため、一概に正しいとは言えない場合があります。

したがって、最終的な判断は専門家のアドバイスに基づいて行うのをおすすめします。

困ったら専門家に相談しよう

任意整理について悩んでいる場合、専門家に相談するのが最も確実な方法です。

多くの弁護士事務所や司法書士事務所では無料相談を行っているので、気軽に問い合わせてみましょう。

例えば、私が所属するかなえ国際法律事務所では、電話相談やLINEからのお問い合わせが可能です。

専門家に相談すれば、自分に最適な解決策を見つけることができ、任意整理に関する詳細な情報を得られます。

また、自分の状況に合った最適な解決策を提案してもらえるため、無理のない返済計画が立てられます。

さらに、専門家のサポートを受けると、任意整理の手続きがスムーズに進み、ストレスが軽減できます。

特に、初めて任意整理を行う方にとっては、専門家のサポートが大きな助けとなるでしょう。

まとめ

任意整理を利用すると、生活に一定の制限がかかりますが、これは一時的なものです。

実際、借金問題に苦しむ多くの人が任意整理を利用して問題を解決しているため、過度に心配する必要はありません。

任意整理は、借金問題を解決するための有効な手段ですが、誤ったネット情報も出回っているため、事前に正しい情報を把握し、適切な対策を講じるのが重要です。

任意整理を検討している方は、早めに専門家に相談し、自分に最適な解決策を見つけ、安心して手続きを進めましょう。

最後まで見てくださり本当にありがとうございます!

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