アコムの借金を踏み倒すと何が起こる?時効成立の要件や気をつけるべき点、完済への選択肢

アコムからの借金返済に追われて「もう返せない、放棄したい」と考えたことはありませんか?

結論から述べると、確かに法律上は時効の制度はありますが、それに頼るのはリスクが大きいです。

アコムの借金を放棄するには最低でも5年以上の期間が必要であり、その間の督促や遅延損害金の増加など多くの問題が発生します。

この記事では、アコムの借金の時効条件や放棄するリスク、債務整理など他の解決方法についてくわしく解説します。

アコムの借金を法的に消滅させる条件

アコムからの借金を法的に消滅させるためには、いくつかの条件を満たさなければなりません。

借金は放置するだけで自動的に消えるわけではなく、特定の法的要件をクリアする必要があります。

消滅までには最低5年が必要

アコムの借金が時効で消滅するためには、最低でも5年間の期間が必要です。

これはアコムが貸金業者(消費者金融)であるため、民法の規定にもとづき商事債権で5年の時効期間が適用されるためです。

具体的には、最終返済日または返済期日から5年間が経過する必要があります。

ただし、5年の期間は単純に日数を数えるだけではなく、その間に時効の完成を妨げる行為がないことが条件です。

例えば、2023年1月1日を最後に返済していない場合は、2028年1月2日に時効が完成する可能性があります。

しかし、その間にアコムからの請求に応じたり、少額でも返済したりすると、時効のカウントはリセットされてしまいます。

さらに、アコムはプロの債権回収を行う企業のため、5年間何の対応もせずに放置はまずありません。

督促や法的手続きを積極的に行うのが通常です。

時効カウントが中断されない要件

時効のカウントが中断(更新)されないためには、以下の行為を避ける必要があります。

債務の承認をしない・借金の存在を認める行為をすると時効がリセットされる・例えば「今は支払えないが後で払う」と伝えたり、少額でも返済したりすると、債務を承認したことになる・1円でも返済すれば時効はリセットされる
支払督促に対応しない・アコムが裁判所を通じて支払督促を行った場合、これに異議を申し立てないと時効が中断される・ただし、支払督促を無視すると、債務名義が作成され給与や財産の差し押さえにつながる恐れがある
訴訟提起への対応・アコムが訴訟を提起した場合、裁判の結果による確定判決が出ると時効は10年にリセットされる

これらの条件を満たすことは実際には難しく、時効の成立を確実に目指すことはリスクが高いです。

時効援用の手続きが必須

時効が完成しても、自動的に借金が消えるわけではありません。

時効を主張するためには時効援用の手続きが必要です。

時効援用とは「法定の期間が経過したため、もはや債務は存在しない」という主張を債権者(アコム)に対して行うことです。

通常は内容証明郵便で時効援用通知書を送付します。

時効援用通知書に記載する内容は、以下のとおりです。

  • 契約者(自分)の氏名・住所
  • 契約日・契約番号
  • 最終返済日
  • 時効期間が経過したこと
  • 時効を援用する旨の意思表示

ただし、時効援用する前に、本当に時効が完成しているか慎重に判断する必要があります。

誤って時効援用をすると、かえって不利な状況になるかもしれません。

専門家への相談をおすすめします。

アコムの借金を放棄する際の注意点

アコムの借金を放棄しようと考えた場合、いくつかの重要な注意点があります。

時効成立を待つ間や、その後にもさまざまなリスクがともなうことを理解しておきましょう。

簡単には放棄できない現実

アコムの借金を単に放置して時効を待つ方法は、実際には多くの障壁があります。

まず、アコムは債権回収のプロフェッショナルです。

長期滞納者に対してはさまざまな督促手段を駆使して、借金の回収を徹底して行います。

電話や郵便、SMSなど多様な手段で連絡を取ろうとするでしょう。

さらに、アコムは法的措置も積極的に取ります。

返済が滞っていると、数ヶ月後には裁判所を通じた支払督促や訴訟提起などの法的手続きに移行するかもしれません

法的手続きの移行で、時効のカウントはリセットされてしまいます。

加えて、債権回収会社への債権譲渡が行われることもあります。

債権回収会社は回収に特化した会社であり、さらに積極的な督促活動を行うことが多いです。

住所の変更や、連絡を取らない作戦も通用しません。

アコムは住民票や戸籍の附票などを照会して、居住地を特定する権限を有しています。

引っ越しても追跡される可能性が高いです。

遅延損害金が膨らむ問題

アコムの借金返済を滞らせると、遅延損害金が発生し続けます

アコムの遅延損害金は年利20%と高率であり、元金に加えて著しく債務が増加していきます。

例えば、50万円の借金を5年間放置した場合の遅延損害金は、以下のとおりです。

  • 50万円×0.2×5年=50万円

つまり、借りた額と同額の遅延損害金が発生します。

時効が成立しても、この間の心理的負担は大きく、また時効成立に失敗すると、元金に加えて膨大な遅延損害金を請求される可能性があります。

時効リセットのリスク

アコムの借金の時効が成立する前に、以下のようなケースで時効がリセットされる可能性が高いです。

裁判所からの書類が届く・支払督促や訴状が届くと、時効の進行は中断される・対応が必要な期限内に適切に対応しないと、時効が完全にリセットされる
アコムとの接触・アコムのオペレーターとの通話で「後で払います」と言ったり、支払いの約束をしたりすると、債務の承認とみなされて時効がリセットされる

時効リセットを防ぐためには、5年間にわたってアコムとの接触を慎重に避ける必要がありますが、それは現実的には難しいといえます。

借金を放棄せずに完済する方法

アコムの借金を時効で消滅させようとするのではなく、より確実で法的に問題のない解決方法の検討がおすすめです。

以下に代表的な方法を紹介します。

自己破産の選択肢

自己破産は、裁判所に申立てを行い債務返済能力がないことを認めてもらうことで、原則としてすべての借金の支払義務が免除される手続きです。

自己破産の主なメリットとデメリットは、以下のとおりです。

メリット・アコムを含むほぼすべての借金が免除される
・債権者からの督促が即時に停止する
・最低限の生活を維持するための財産は守られる
デメリット・自宅や車など価値のある財産は処分される
・自己破産の情報は官報に掲載される
・信用情報機関に事故情報が5〜7年間記録される
・一部の職業に就けない制限がある(破産手続き中のみ)

自己破産は、借金が多額で返済の見込みがない場合の最終手段といえますが、その後の生活再建が可能になる正当な法的手続きです。

「借金踏み倒し」とは異なり、法律に則った解決方法です。

自己破産の手続きは弁護士に依頼するのが一般的で、費用は約20〜30万円ですが、分割払いや法テラスも利用できます。

アコムの借金が高額で、返済の見込みが立たない場合には検討する価値のある選択肢です。

任意整理、個人再生など他の債務整理

自己破産以外にも、借金問題を解決する方法があります。

任意整理は、弁護士などの専門家がアコムと交渉して、将来の利息をカットして元金のみを3〜5年で分割返済する方法です。

任意整理のメリットとデメリットは、以下のとおりです。

メリット・財産を手放す必要がない
・官報に掲載されない
・手続きが比較的簡単で早い
・整理する債権者を選べる
デメリット・元金は全額返済する必要がある
・信用情報に事故情報が記録される
・アコムは和解条件が厳しい傾向がある

また、自己破産と任意整理以外にも、債務整理の方法として個人再生があります。

個人再生は、裁判所を通じて借金を大幅に減額して、残りを3〜5年で返済する方法です。

個人再生のメリットとデメリットは、以下のとおりです。

メリット・借金が最大で5分の1〜10分の1に減額される
・住宅ローン特則を使えば住宅を残せる
・一定の収入があれば利用できる
デメリット・手続きが複雑で時間がかかる
・官報に掲載される
・信用情報に事故情報が記録される

これらの債務整理方法は、アコムの借金を時効で消滅させようとするよりも、確実で法的リスクの少ない解決策です。

特に任意整理は、比較的早く結果が出るため、長期間の精神的負担を避けられます

まとめ

アコムの借金を時効で消滅させようとするのは、リスクや困難が多いです。

借金の消滅には最低5年間の期間が必要で、その間に債務の承認や裁判所からの請求があると時効がリセットされます。

また、遅延損害金が膨れ上がる問題もあります。

より確実な解決方法として、自己破産や任意整理、個人再生などの債務整理がおすすめです。

債務整理は法律に則った正当な手続きであり、専門家のサポートを受けることで、確実に借金問題を解決できます。

借金問題は一人で抱え込まずに、弁護士や司法書士などの専門家への相談が重要です。

多くの法律事務所では初回相談を無料で受け付けています。

今日から一歩を踏み出して、借金問題の解決に向けて行動しましょう。